こんにちはakihiroです。
今回は東日本大震災から13年の今日、復旧・復興が進む三陸の記事です。
2011年わたしは前職で、東北・甲信越の取引先を営業統括する部署におり、あの日3月11日は青森県弘前市の取引先にいました。取引先が店舗改装するということで、営業部員8人で作業のため3月9日から弘前入り。3月11日の午後、作業も順調で、他の6人が予定通り帰郷するといった14時半過ぎ、そろそろ帰り支度をしようと思った頃に強い揺れが発生する。
店内にある商品棚が大きく音を立て、天井から吊るされている大きな球のオブジェが左右に揺れる。その直後停電が起こり、全ての電気系統が不能になる。気仙沼市震度7。津波で流される家屋。火災発生。スマホで見るニュースは、信じられないような災害が次々と飛び込んでくる。
気仙沼や宮古、釜石といった三陸には取引先が多数あり、被害状況が心配だ。しかし、スマホでの情報も限られるし、こちらも少なからず被災者であり、この先の滞在も考えなくてはならない。暗くなってくると雪も降ってきて気温も下がる。弘前市内の道路は停電した信号機のため道路は大渋滞。新幹線はもちろん、在来線も不通となり完全に難民状態となる。
コンビニも食料や生活用品を買いに来る人で大混雑。幸い取引先の知り合いの旅館で宿泊できることになり、暖をとることができた。地震のニュースはスマホからの情報からしかなく現実感が湧かないが、停電が解除され、メディアからの情報で明らかになる被害状況には、愕然とした。その後青森市まで移動して、ビジネスホテルで避難する。その時に現地で調達した地元紙です。
メディアの映像から流れてくる、被災地の変わり果てた状況は絶句するしかなかった。
取引先で被災した我々8人も、震災から4日後に青森空港からの航空機、羽田行き臨時便でなんとか帰ることができた。しかし、その後津波や家屋の倒壊、福島原発事故などの被害状況が拡大して東北地方、特に福島県や三陸は修羅場となる。取引先は地震の揺れで損壊したり津波で流失する店舗。
原発事故で避難を余儀なくされる住民であった店主とその家族。親族が犠牲になった店員や、津波被害に遭いなんとか生き延びた店員。災害につけ込んで盗みに入る者を一晩中見張る店員など、本当に厳しい毎日が続いた。わたしたち取引先も救援に行きたいものの、地震直後は高速道路や鉄道が不通となり、ライフラインが遮断され、支援が困難でどうすることも出来なかった。
それでも東北自動車が通行可能となり、高速夜行バスで盛岡駅まで行き、在来線が一部再開していたことから、内陸部の取引先へ救援しに行くことができ、4月に入ると東北新幹線が福島駅まで運行再開することになり、レンタカーなどを利用して、三陸方面の取引先への救援に行くことができた。
しかし、震災から1ヶ月以上もたった町は、かつて見た光景とは違い、変わり果てた姿で目の前に現れた。石巻市は家屋が倒壊し、津波で流された車や水産会社の倉庫が流されて瓦礫の山となっている。もっとひどいのは、気仙沼市で火災があったことで焼け野原のようになった惨状が、空襲を受けた戦場のようになっていた。絶句。言葉が出ないということがまさにこのことだ。
その後残念であるがわたしも東北地方の担当エリアから、関西へと移動となり、復興への移り変わりを詳しく知ることができなかったが、昨年8月に南三陸や気仙沼、陸前高田といった岩手県や宮城県を10年ぶりに訪れることになった。復興と復旧をした被災地は、新しい別の光景で、再び活気を取り戻した姿を現した。
南三陸さんさん商店街。ここは道の駅で、飲食店とお土産店が28店あって、震災直後から早期の復興を目指し、2012年には志津川に仮設商店街として開業。2017年に高台に復興のシンボルとしてオープンした。
下の写真は気仙沼震災伝承館に併設している気仙沼向洋高校。津波で4階まで被災した校舎が、被災直後の姿を留めたまま保存され、内部を観覧できるように整備されている。校舎の左上のコンクリが破損した部分は、冷凍倉庫が流れてきて、激突した衝撃で砕け散った姿を残した。
次に訪れた震災スポットは陸前高田市にある、奇跡の一本松だ。高田松原津波復興祈念公園内にあり、ここも道の駅として整備され、津波伝承館が隣接しており無料で見学できる。この辺りも元々は住宅街で病院やホテルなどの公共施設があったんだろうか。また津波の危険性があることで建物を建てられない感じだ。広大な空き地が広がっている。
奇跡の一本松と陸前高田ユースホステル。松の木に囲まれた2階建てのホテル。おそらくこの建物が津波をブロックして松を守ったのだろう。元の外観は下の震災遺構に写っている通り。外観からも安価に宿泊できて、ひとり旅する若い人などに人気の宿だったのだろう。激しい津波により、この辺り一帯の松はすべてなぎ倒されて壊滅したが、この松の木一本だけ耐えて残り、後に復興を象徴する「奇跡の一本松」として保存することとなった。
隣接している東日本大震災津波伝承館です。
館内には震災後の街の写真や震災被害のあった車などが展示され、地震の凄まじさが分かる。同じ悲しみと混乱を繰り返さないために事実を伝え教訓として後世に伝え継ぐ。
その時に訪れたブログはこちらをご覧ください。
三陸の旅行には過去記事でもお得きっぷを紹介しましたが、三陸鉄道で発行している乗り放題きっぷもあるので、そちらも参照して三陸の旅に利用してみてください。
【三陸鉄道 全線フリー乗車券】
リアス線全線 盛(さかり)駅〜釜石駅〜宮古駅〜久慈駅間で2日間乗り放題!
有効期間:2日間有効
利用日:毎日
◎リアス線全線(盛〜久慈2日乗り放題)…大人用6,100円 小人用3,050円
発売駅:リアス線のすべての有人駅(窓口営業時間に限ります。ただし盛駅、釜石駅、宮古駅、久慈駅では窓口営業時間外でも自動券売機で購入することができます)
【三陸鉄道 1日フリー乗車券(区間別)】
決められた区間が1日乗り放題!
有効期間:1日間有効
利用日 :土休日
(2023年4月29日(土)~2023年5月8日(月)、2023年7月21日(金)~2023年8月16日(水)、2023年12月25日(月)~2024年1月5日(金)でも使用できます)
◎盛(さかり)駅〜釜石駅間用(盛〜釜石1日乗り放題)…大人用1,500円 小人用750円
発売駅:盛駅、釜石駅
◎釜石駅〜宮古駅間用(釜石〜宮古1日乗り放題)…大人用2,400円 小人用1,200円
発売駅:盛駅、釜石駅、大槌駅、陸中山田駅、宮古駅
◎宮古駅〜久慈駅間用(宮古〜久慈1日乗り放題)…大人用2,600円 小人用1,300円
発売駅:宮古駅、岩泉小本駅、島越駅、田野畑駅、普代駅、陸中野田駅、久慈駅
三陸鉄道の盛駅〜久慈駅間は片道運賃が3,780円です。往復すると7,560円なので、リアス線全線乗り放題きっぷにすれば1,460円もお得。東北地方は他の観光地に比べても交通機関が安く、外国人観光客が少なく、ホテルや旅館もまだまだ安い。食事も地元素材の新鮮な魚介類や野菜、美味しい地酒などが堪能できます。お得きっぷを利用して是非三陸を始め東北地方へお出かけください。
気仙沼の旅館の夕食は、鮮度豊かな海鮮が並ぶ。この他アワビや生牡蠣、フカヒレなど次々と料理が運ばれてきた。
三陸鉄道のお得きっぷなどの詳細はこちら。
いわて三陸の情報はこちら。
宮城県観光はこちらのサイトをご覧ください。
いわて三陸のおすすめ旅行過去記事です。
♪(。•ω•) 盛岡駅から宮古は無理か釜石ならなんとか
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(。 ̄∀ ̄)
今度乗り鉄ラー部で行く東北旅行だよ
(-▽-*)
ああ、1日乗り放題のあのきっぷね
(。 ̄▽ ̄)ノ そお
JR東日本の新幹線も1日乗り放題のお得きっぷ
旅せよ亭主!(−∀−๑)
JR東日本と言わず西日本も平日と言わず休日も旅せよ
(。´-ω-)
そりゃアンタの願望だろうが 良く毎回思いつくね
しばらく旅せよ地酒・地ワイン土産よろしく (゚∀゚*)
妻は待ってるたびキュン❤️パス