旅行大好き akihirog

旅行好きな方へ、知って得する旅行術。楽しく格安に行く方法を紹介して行きます。

復興の三陸旅 カッパやジブリに出会った思い出の東北旅行

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こんにちはakihiroです。

8月2日から2泊3日で東北へ旅行をしました。今回は東日本大震災後の復興がどれくらい進み、再建しているのかを見たくて宮城県や岩手県の海沿いを周り、あの時以降の被災地を見たくなり旅行を計画しました。

 

あの時というのは、以前ブログにも書いたことがありますが、震災の年の2011年わたしは前職で東北地方のエリアの取引先の部署を担当しており、地震の発生した3月11日、青森県の弘前市にいました。弘前市は幸いにして震度4ほどの揺れでほとんど被害はなかったのですが、新幹線や航空機が運休になり、しばらく弘前市にとどまることになってしまったのです。

 

(青森市で入手した地元紙)

 

それはそれで仕方なかったのですが、問題は地震の被害を受けた取引先の被害状況が把握できないことが一番の心配でした。とりわけ三陸を中心とした海沿いの取引先が津波や原発の影響で店舗がどうなったのか。従業員の安否はどうなのか。これから一体どうなるかなど頭が真っ白でボーゼンとなったという記憶があります。

 

それから数日後に航空機の臨時便で青森空港から帰京することができました。

そしてその後被災地の被害状況が徐々に分かり、気仙沼市や石巻市にあった取引先は津波で流失。福島県富岡市や浪江市では店舗が流されなかったものの原発の影響で避難を余儀なくされた。内陸部の店舗も商品棚が倒れ商品が散乱するなどの影響があった。被害が軽微な店舗もライフラインが寸断し輸送不能で商品の配送が出来ずに正常な営業が出来ないといった状態でした。

 

震災から2週間ほどで東北道や東北本線の一部在来線が復旧したため、被災地へ救援、お見舞い、現地確認などに出向きました。場所は岩手県、宮城県の三陸。仙台市、石巻市といった津波被害があった地区の被害状況の確認及びお見舞い。一ノ関市や相馬市は崩れた商品棚の復旧作業に。富岡市や浪江市は原発の影響で立ち入り出来ないため、店主とは避難先で面会しお見舞いする。

 

石巻市や気仙沼市で被害状況を目の当たりにし、愕然とした。ここは以前訪れた場所なのか、焼け野原と化して正に戦場。

 

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過去記事については下記参照下さい。

travel-akihirog.hatenablog.com

 

 

というわけで震災から12年ぶりに、最後に東北に行ったのが2012年の9月以来だから11年ぶりの岩手・宮城。復旧・復興後どのような街に変化したのかずっと気になっていたため、コロナも収束したタイミングということもあり、この夏被災地への観光を計画したのです。

 

企画したコースは往復新幹線利用、現地はレンタカーで移動するという、ちょっと贅沢な旅行です。

 

そのため新幹線はやまびこ利用で「えきねっとトクだ値」きっぷにして、少しでも安くして行くことにしました。通常大宮駅・仙台駅の片道は10,020円。えきねっと割引は30%引なので約3,000円引き。3人分の往復で18,000円引きとなる。

 

割引きとなる席の割当も潤沢にあるわけではなく、また8月は繁忙期なのでえきねっと割引も中々取れないが、そこはこちらもわかっていて、通常の特急券は1ヶ月前からの販売となりますが、えきねっと割引の場合更に乗車日の1ヶ月+1週間前から予約販売を開始するのだ。

 

そのため予約日の開始時間とともに即行でネット予約しなくてはならないのだ。今回その甲斐あって往復とも30%引のトクだ値きっぷを取ることが出来たのです。

 

まあ旅行好きの特権というか、こういう知識を活かして少しでも安く旅行に行けるよう努めていくのだ。

 

レンタカーは古川駅の駅レンタカー営業所を11時半から翌々日の仙台駅を14時半に返却。古川駅、仙台駅間は乗捨て料金は無料。レンタカー代金は18,400円。これにガソリン代や高速料金代が上乗せになります。

 

これら経費を含め今回の交通費は1人あたりざっと23,000円というところ。岩手県や宮城県を往復新幹線利用で、現地レンタカー利用して交通費だけで23,000円なら格安と言える。

旅行スケジュールは下記のような観光巡りです。

 

 (1日目)

 大宮駅

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 古川駅

 レンタカー

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 南三陸さんさん商店街

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 気仙沼震災伝承館・岩井埼灯台

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 網本の宿磯村

 1日目終了

(2日目)

 網本の宿磯村

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 気仙沼お魚市場・氷の水族館

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 奇跡の一本松

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 かっぱ淵・遠野ふるさと村

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 大沢温泉山水閣

 2日目終了

(3日目)

 大沢温泉山水閣

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奥州平泉 中尊寺金色堂

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 厳美渓

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 仙台市

 牛タンを食す

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 仙台駅

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 大宮駅

 

被災地の復興がどれくらい進んでいるのか見てみたく、特に気仙沼市は思い入れがあり、宿泊地も気仙沼にしてみました。

 

そして2日目の宿泊地は大沢温泉山水閣。特に震災とはあまり関係ないのですが、20代の頃岩手県を営業担当した頃に初めて出張して、宿泊した思い出の宿。実に33年ぶりの再開。文豪宮沢賢治や高村光太郎が度々訪れた歴史ある宿として、よくメディアにも取り上げられる名湯秘湯で人気旅館となった。

 

とにかく今回の訪問先はどの場所も懐かしく、また辛い思い出の場所。今は全く別の業種で仕事しており、客観的な目で改めて見つめ直してみたいと思いました。

 

出発は大宮駅を9時13分のやまびこ号です。

 


降車駅の古川駅到着は11時02分。

ここでレンタカーを予約してます。

 

 

天気も良く快適なドライビング。しかし東北だというのに猛暑。東北は長いこと仕事で行ってたけど、こんなに暑い夏を経験したことはないですね。

 

最初の目的地は南三陸さんさん商店街。ここは道の駅で、飲食店とお土産店が28店あります。震災直後から早期の復興を目指し、2012年には志津川に仮設商店街として開業し、2017年に高台に復興のシンボルとしてオープンしました。


 

展望デッキからは志津川湾が一望できる。下の写真は上から見下ろすさんさん商店街。

 

広大な空き地となっていたが、かつては志津川駅があり、周辺は住宅や公共施設が立ち並んでいたのでしょうか。津波被害から守るため、志津川沿いはかなり高い防波堤が続いていたが、やはり危険なためか新しい住宅地建設はされていなかった。

 

川の向こう側の丘にはには南三陸町復興記念公園があり、震災で犠牲になった人たちの名簿安置の碑と、町の復興を祈念した復興記念テラスが設置されている。


夕食に備え昼食は軽めにと思い、飲食店を回りましたが、やはり海の幸を食べたい。丼ぶりものが、結構な量がありどこもボリュームがある。もっと軽めの丼はないか。

そう思って見ていると自分の好みでネタを買い、ご飯の上に乗せるのっけ丼だか、勝手丼だか、いい感じの丼があった。

 

1皿に4切れ乗った刺し身を買って家族でシェアした。

 

量はこれくらいで充分。これで1000円くらいだ。

 

この後気仙沼市内に向かう。

 

下の写真は気仙沼震災伝承館に併設している気仙沼向洋高校です。津波で4階まで被災した校舎が、被災直後の姿を留めたまま保存され、内部を観覧できるように整備されているようです。

 

校舎の左上のコンクリが破損した部分は、冷凍倉庫が流れてきて、激突した衝撃で砕け散ったようです。


気仙沼震災伝承館近くに灯台があるようなので、見学に立ち寄りました。

 

灯台の中は立入禁止で登れません。

 

松林が並ぶ広場を抜けていくと、何やら銅像の横に変わった形の松の木の姿が見える。


この形の変わった木は津波に耐えて奇跡的に残った、たった1本の松の木。龍の形してることから龍の松とよばれているということです。

 

透き通る美しい海が広がるが、悪さしたのはこの海か。

 

1日目に宿泊するのは気仙沼市にある網元の宿磯村さん。気仙沼には仕事で何度も宿泊したことがあるけど、ビジネスホテルばかりだったから、海の幸を堪能できるような本格的な旅館は初めて。以前から気仙沼の海近くの宿に宿泊したいと思ってたから、ちょっと奮発して予約してみたのだ。

 

宿泊プランは、地元の新鮮食材ををふんだんに取り入れた海鮮磯御膳に地酒三種の飲み比べセットだ。

 

 

鮑にウニ、フカヒレ、生牡蠣、ホヤ、クジラの舌(サエズリ)など高級食材が並ぶ。ホヤはクセのある食材でスーパーで買うホヤは妻は全然食べなかったが、ここのホヤは甘くて美味しいと全部たいらげた。

 

フカヒレも絶品だった。いつも糸こんにゃくのような春雨のようなものばかりだったが、こればっかりはちゃんとした姿煮だった。

 

三種飲み比べは気仙沼を代表する地酒蒼天伝と水鳥記。まろやかに口当たりがいい。辛口はあまり好んで飲まないのだが、辛口の口当たりがいい酒は実はすごくスッキリとして旨い。三種ともそれぞれにスッキリ味やコクのある味、ツンとくる鼻先だけで楽しめる酒。口当たりが良く、この料理にこの酒はたまらんねえ。

 

2日目は気仙沼市内にある氷の水族館見学から始まる。朝から炎天下あふれる暑さ。せっかくの東北。避暑地だと思ったのにこの猛暑っぷり。少しでも涼しいところに入るぞ。水族館だ氷だ−20℃だ。

 

中に入るとこんな神秘的な色とりどりの美しい演出があった。

 

氷の中で魚が泳いでるように演出している。

 

気仙沼市の観光キャラクター「ホヤぼーや」お土産屋にキャラクターグッズがたくさん売られていたが買う人いるのか?バイキンマンに似てるね。それにしても寒い。10分も入っていられない。

 

次に訪れた震災スポットは陸前高田市にある、奇跡の一本松だ。高田松原津波復興祈念公園内にあり、ここも道の駅として整備され、津波伝承館が隣接しており無料で見学できる。この辺りも元々は住宅街で病院やホテルなどの公共施設があったんだろうか。また津波の危険性があることで建物を建てられない感じだね。広大な空き地が広がっています。

 

激しい津波により、この辺り一帯の松はすべてなぎ倒されて壊滅したが、この松の木一本だけ耐えて残り、後に復興を象徴する「奇跡の一本松」として保存することとなった。

 

奇跡の一本松と陸前高田ユースホステル。松の木に囲まれた2階建てのホテル。おそらくこの建物が津波をブロックして松を守ったのだろう。

 

元の外観は下の震災遺構に写っている通り。外観からも安価に宿泊できて、ひとり旅する若い人などに人気の宿だったんだろうね。

 

隣接している東日本大震災津波伝承館です。

 

館内には震災後の街の写真や震災被害のあった車などが展示され、地震の凄まじさが分かる。同じ悲しみと混乱を繰り返さないために事実を伝え教訓として後世に伝え継ぐ。

 

津波の被災地から離れ岩手県の内陸部へと移動する。柳田國男の著作物である遠野物語で知られる遠野市へ向かう。遠野は多くの民話が残り、中でもカッパの伝説が有名。ここは多くのカッパがいて、人にいたずらをするといわれているカッパ淵です。

 

きれいな川が流れているがうっそうとした茂みの中、今にもカッパが出てきそう。


すこし中に入るとカッパ像が2体。カッパ様をまつった小さな祠が登場した。

 

釣り糸の先にカッパの好物であるキュウリのエサをつけ、カッパ釣りが楽しめる。

 

カッパ淵から車で10分ほどのところにある遠野ふるさと村。

 

ここは遠野の昔の農村集落を再現した施設です。

 

昔懐かしい茅葺き屋根の家が6棟ほどあり、過去にテレビや映画のロケにも使われたそうです。

 

家の中が、子どもの頃田舎に行った時の臭いがして懐かしい感覚にとらわれる。

 

外は暑いのに家の中はひんやり涼しい。そういえば、田舎の家って壁にカレンダーがいっぱい貼ってあったね。

 

2日目の宿泊地は大沢温泉山水閣。大沢温泉は花巻温泉郷にあり1200年前に発見されたと伝えられる。静かな佇まいの和風旅館の山水閣は歴史があり、200年以上前から存在する自炊部の湯治屋。茅葺き屋根の別館菊水館は、昔懐かしいギャラリーで多目的ホールとして利用されているようです。

 

冒頭でも述べたようにここ山水閣は33年、まだ若き20代の頃出張に行って初めて泊まった旅館です。当時は1泊7,000円くらいだった。当時宿泊手当が6,000円くらいだったから赤字で泊まったと思う。

 

歴史があって風情があり、宮沢賢治や高村光太郎、相田みつをなど著名人も度々訪れ話題性も豊富なことから、良くテレビの旅番組などで放映されています。


本館の下に自炊部湯治屋がある。ここは宮沢賢治が良く訪れたといいます。

 

風呂は露天風呂を含み6カ所ある。当時入った露天風呂にまずは入りに行く。確かこの風呂は混浴だったと思うが、期待してはいけません。地元のお婆さまたちがたくさんいて、常連のおじさまたちと談笑してましたから。

 

さすがに風呂を撮影するわけにはいかないので、口頭でお伝えしますが、33年前と全く変わっておらず、静かな流れの豊沢川沿いに設置されている露天風呂。

しかし露天風呂はかなり開放的で、丸見えだ。なんか蜂やらアブやらたくさん飛んでいてまとわりついてくるので早々に引き上げ館内の半露天風呂へ移動する。

 

露天風呂には湯治屋をぬけて行く。

 

外から見た露天風呂だ。菊水館に通じる道が橋になっておりそこから丸見えなのだ。そういえば風呂に入ってる時向こうのほうにたくさんの人が通ってたなあ。

 

そしてお待ちかねの夕食。

刺身やらちゃんちゃん焼きやら穴子おこわ笹ちまきやら、地元食材を使用した献立でヘルシーでちょっと物足りないと思ったら。

 

あつあつの前沢牛の包み焼き、さらには花巻産白金豚の角煮が追加で出てきた。口の中でとろけて行くような食感。

 

締めは抹茶プリンとアイスだ。

33年前に宿泊した時はここまで豪華ではなかったが、当時は川魚の塩焼き、お刺身、山菜の天ぷらなど地元食材を取り入れた食事だったのを覚えています。宿泊費以上に満足できるパフォーマンスは33年を経て一層進化しましたね。

 

昔ギャラリーの菊水館でジブリ展をやっているというので、観賞してみようということになりました。

 

「鈴木敏夫とジブリ展」という、なんでもスタジオジブリの代表プロデューサー鈴木敏夫が愛した風景写真として各地の博物館などで開催されておりますが、岩手県では菊水館リニューアル記念として山水閣でやっております。旅館の雰囲気が「千と千尋の神隠し」に似てるからなのか、鈴木氏が山水閣ファンだからなのか、なぜここで開催されているかは分かりません。

 

菊水館に行くには湯治屋を抜け外に出て橋を渡る。おおここが、露天風呂から見えた人通りのあった橋か。菊水館にギャラリー観賞をするのに渡っている人たちだったのか。結構若い女性も渡っていたが、お互い気まずいね。

 

菊水館に到着。入場料は300円だ。


中はジブリの世界の風景写真が多数展示されている。

 

写真だけではなく、映画で登場したキャラクターや家具などリアルなものも。

 

マックロクロスケがいたるところに転がっているぞ。

 

ジブリ作品の舞台公演などで使用されたものでしょうか。

 

2階に上がると菊水館の多目的ルーム。ここはかつて大広間で宴会場だったのかな。

 

ここは客室だったようで、かつては宮沢賢治や高村光太郎が寝泊まりしたのでしょうか。

 

自然豊かな静かな川沿いに面した落ち着いた佇まいの部屋。

 

外にはハウルの動く城のモニュメントが展示されている。

 

トトロが2体庭にあり、探す楽しみも演出されている。

 

風呂上がりのトトロみっけ!

 

東北復興記念旅行も最終日。仙台駅にレンタカー返却は14時30分なので、途中観光地に立ち寄りながら時間調整しながら向かう。まずは世界遺産の奥州平泉、中尊寺を見学。

 

それにしても暑い。今日も猛暑日だ。平泉は何回も来たけどこんなに暑い夏は初めての経験。金色堂は以前にも入ったことがあるので、今回は外からのぞくだけにしました。

 

仙台駅に到着し、お楽しみのひとつ牛タン定食を食べる。いつも行列が出来ていて中々入れなかったが、平日の14時半ということもあってかあまり待たずに入店できた。生ビールと一緒に🍻 やっぱこれだわ最高。

 

帰りは15時45分発のやまびこ号だ。また酒をしこたま買って大宮駅まで飲んで旅の締めくくりだあ。

 

キオスクで買い込んで、これで文句ありません状態だ。

※写真はイメージです。

 

久々に訪れた東北地方。震災から12年。かつての風景から変わり果てた姿を見て、それから復興した姿を見て、2回変化した街を見た。見事に復興した街の再建はひとまず安心した。だがまだ再建途上でこれからもっと進化していくだろう。震災で甚大な被害をもたらしたが、倍に返して発展した街づくりが展開されて行くことを期待したい。

 

 

最強クラスの台風上陸か

 

大型で猛烈な強さの台風が接近しています。

勢力を保ったまま今週末、本州に上陸する

おそれがあります。建物の損壊や大規模停電

が発生する危険があるので、備え・対策を

しっかりしておきましょう

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   停電などの備えをしておこうっと

 

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翔んで埼玉でも見るべ

 

ー 台風への備えは整った これでよしと ー

 

                             (ー'`ーメ)
                                どこ行くの?

(;・∀・)
               いや駅前の85番台に用事が…

 

ー 不急不要の外出は控えましょう!ー