旅せよ平日！JR東日本たびキュン❤️早割パスで出かけよう

目　　次

心ときめくJR東日本全線乗り放題フリーきっぷ
- 1.かつてない格安きっぷが登場！
- 2.利用条件フリーきっぷの詳細
エリア別通常価格比較

こんにちはakihiroです。

今回はJR東日本が発行する「旅せよ平日！JR東日本たびキュン❤早割パス」を使った鉄旅を計画してみたいと思います。

心ときめくJR東日本全線乗り放題フリーきっぷ

1.かつてない格安きっぷが登場！

コロナが収束して、国内観光も急激に回復。各鉄道会社、旅行会社の業績も上向き傾向。JR東日本も順調に業績が伸びているようです。このキュン❤パスは地方の観光を一層活性化させるため、休日に比べて割安な平日に旅してもらい、地方の観光産業を応援していくという施策。

利用期間は2024年2月14日〜3月14日の平日限定で、フリーエリア内なら新幹線や特急列車など1日乗り放題。指定席も2回乗車まで予約できる。値段も10,000円という破格なものは、過去新幹線を含む、JR東日本全線が利用できるフリーきっぷは有効期間が1日だけとはいえ記憶にない。

ただ、利用期間が2月中旬から3月中旬の平日というのは2月は閑散期、3月は通常期であって利用客が減少する時期である。特にこの時期遠距離である東北や信越は雪が積もり極寒の時期になるので、格安を目玉に日帰りで旅行に出かけたくなるかどうかだ。

日帰りのスキーや日帰り出張する会社員には有効でしょう。日帰り旅行で東北はちょっともったいない気もしますが、まずはどんな使い方をすればお得なのか調査してみます。

2.利用条件フリーきっぷの詳細

(JR東日本のホームページより)

【利用可能な列車】

新幹線

ＪＲ東日本全線、青い森鉄道線、いわて銀河鉄道線、三陸鉄道線、北越急行線、えちごトキめき鉄道線（直江津～新井間）の普通列車と特急等（新幹線を含む）の普通車自由席およびＪＲ東日本が運行するＢＲＴが１日間乗り降り自由です。予め座席の指定を受ければ普通車指定席も２回までご利用になれます。

※上記以外の会社線をご利用になる場合は、別途ご利用になる区間に有効な乗車券類が必要です。
●座席の指定は、「えきねっと」またはフリーエリア内（ＪＲ東日本管内）の指定席券売機等で可能です。
（詳しくは、「ご利用条件」をご確認ください。）★ご利用開始日の１ヵ月前から14日前までの発売となります。
「リゾートしらかみ（青森～秋田）」「ひたち（上野～仙台）」など一部列車の指定席及び「TRAIN DESK」の指定席は、えきねっとでのお申込みはできませんので本券を発券し、指定席券売機等で指定席をお申込みください。
現在JR東日本管内の一部区間において運転を見合わせている区間がございます。ご旅行予定のお客さまは以下のリンクから事前に運行情報・運休情報をご確認ください。

【発売箇所】

えきねっと限定発売
※えきねっとアプリからはお申込みいただけません。
※指定席券売機や窓口等では発売いたしません。
※「えきねっと」で購入したきっぷは、フリーエリア内（ＪＲ東日本管内）の指定席券売機や窓口等でお受け取り下さい。なお、お受け取りはご利用日当日も可能です。チケットレス乗車はできません。

【期　間】

発売期間：2024年1月14日～2024年2月29日
※ご利用期間開始日の1ヶ月前から14日前までの発売となります。
最終発売日は2024年2月29日です。
利用期間:2024年2月14日〜2024年3月14日の平日限定
有効期間:1日間
【設定期間・ねだん】

キュン❤パスフリーエリア　値段:10,000円

【フリーエリアなど】

エリア別通常価格比較

1.青森、秋田でも日帰り可能

(運賃・指定席特急券)

①往復すると10,000円以上になる区間

東京駅→那須塩原駅5,910円

東京駅→上毛高原駅5,910円

東京駅→安中榛名駅5,260円

②JR東日本新幹線最終駅

東京駅→新青森駅16,840円

東京駅→秋田駅18,020円

東京駅→新庄駅13,000円

東京駅→新潟駅10,570円

東京駅→上越妙高駅9,440円

③新幹線＋在来線特急

東京駅→松本駅10,300円

東京駅→鶴岡駅13,680円

④日帰り可能な駅近スキー場

東京駅→越後湯沢駅6,790円

東京駅→戸狩野沢温泉9,110円

①は東京駅から新幹線で片道5,000円を最初に超える駅。つまり、この駅以遠に行けばお得感が拡大することになる。

②は東京駅からJR東日本のエリア内の新幹線最終駅だ。東京、秋田駅間がもっとも高く18,020円。次いで新青森駅が16,840円。この区間所要時間は3時間30分前後なので日帰りも可能だ。出張したらすごい浮くから、筆者が営業マン時代に発売されたら速攻で出張予定を組んだに違いない。

ただ、観光目的というなら、秋田駅も青森駅も駅周辺にはこれといった観光地はない。旅行をすれば歴史的建造物や、美しい湖、幻想的な景勝地のひとつも見て、温泉に入り郷土料理も食べたかろう。日本を代表する弘前城も新青森駅と往復すれば1時間以上もかかる。日帰りではもったいないと考えるなら、2日間旅行してフリーきっぷを2枚購入すれば良い。

例えば東京、秋田駅間なら通常往復で36,040円のところ20,000円で済む(往復割引の計算はしていません)在来線など追加利用するのであればもっとお得になる。秋田県や青森県の最果てまで行くとお得額拡大。ただし、東京、男鹿駅間は所要時間が5時間30分。下北駅は4時間30分かかるので、日帰りしようと思うと、現地滞在時間が少なく観光地があまり見学できない。

往復した場合の通常運賃・料金

東京駅↔男鹿駅36,700円　5時間30分

東京駅↔下北駅37,000円　4時間30分

③は新幹線と在来線特急を乗り継いだ時の値段で、東京、松本駅間は北陸新幹線と特急「しなの」との組み合わせ。所要時間も2時間でコスパが良い。東京、鶴岡駅間は上越新幹線と特急「いなほ」との組み合わせだ。

④先に述べたように駅近で日帰りできそうなスキー場であるが、越後湯沢駅は湯沢高原スキー場などを展開しており、駅前がゲレンデだ。往復で3,580円安くなりお得だし、東京駅からも１時間ほどの所要時間なので、日帰りも余裕だ。一方戸狩野沢温泉は東京駅から3時間かかるので、思う存分滑れないが、5、6時間くらい滑って温泉つかって帰るのも悪くない。

2.地方活性化、観光産業応援なら三陸を旅せよ！

いろいろとコースが組めるが、筆者のおすすめはやはり三陸だ。復旧復興が進められ、壊滅的な被害があった場所は急激に回復し、震災直後から見違えるほど開発され美しい景観を取り戻してきている。地方の活性化というには正に三陸が相応しい。

大きな被害を受けた南三陸町も活気ある商店街を立上げ観光名所に。

津波で流失した駅や庁舎などがあった南三陸町の中心部。美しく整備された。

下の写真は気仙沼震災伝承館に併設している気仙沼向洋高校です。津波で4階まで被災した校舎が、被災直後の姿を留めたまま保存され、内部を観覧できるように整備されている。

気仙沼市内にある日本でも珍しい氷の水族館。氷った魚が展示されている。

奇跡の一本松と陸前高田ユースホステル。松の木に囲まれた２階建てのホテル。おそらくこの建物が津波をブロックして松を守ったのだろう。

三陸復興国立公園・三陸ジオパークにある名勝宮古の浄土ヶ浜。歴史上の人物が、この美しい光景に感嘆し、さながら極楽浄土のごとしと言ったことから、浄土ヶ浜と名付けられた。宮古も甚大な被害があったが、元の観光名所を取り戻した。

絶景の海を舞台にした、NHK連続ドラマ小説「あまちゃん」の地。作品の世界に浸りながら、ドラマの物語を見つけに行こう。

三陸に行くなら三陸鉄道だ。東日本大震災では駅舎や線路が流失。車両も3両が流された。しかし、その3年後の2014年に全線で復旧した。驚くべき早い復旧だ。

3.乗り鉄なら三陸鉄道日帰り旅

三陸鉄道は良く乗ったが、時間がかかる割に楽しめる路線だ。小さな湾に複雑に入り込んだ沈水海岸で、奇岩が多いが自然美が満喫できるリアス式海岸で、車窓から眺めててあきない。

ただ久慈駅までは、東京駅を朝出発して気仙沼経由で三陸鉄道で所要時間が12時間で1日がかりだ。日帰りは不可能。どうしても三陸鉄道に乗り、日帰りしたいなら、八戸駅まで新幹線で行き、JR八戸線で久慈行に乗換え、久慈駅から三陸鉄道で宮古まで行くというルートなら可能だ。まるまる1日電車に乗りっぱなしだが、是非チャレンジしてもらいたい。

東京駅発7:56

➡︎東北新幹線

一ノ関駅

➡︎大船渡線

気仙沼駅

➡︎BRT

盛駅

➡︎三陸鉄道

宮古駅

➡︎三陸鉄道

久慈駅着20:01

利用期間が2月中旬〜3月中旬という閑散期の設定期間だが、地方の活性化や応援とうたい、聞こえはいいがが、単にJR東日本の利用客を増やしていきたいだけじゃないかと勘ぐりたくなるような利用期間ではなく、今後も1年を通し暖かくなってからの発売も期待したい。