今回は、JRや航空会社など交通機関各社で発行している、株主優待券の利用法を調査していきます。
目 次
こんにちはakihiroです。
今回は、JRや航空会社などで発行している株主優待券のお得な利用法の調査をしてみたいと思います。
株主に還元する優待券発行は増加傾向
1.3月末・9月末の権利確定月が多く年2回発行の会社も
今回は株主優待券を利用したおすすめ旅行ですが、JRを始め鉄道各社や航空会社では株主に、鉄道や航空機が割引で利用出来る、優待券を贈呈しています。
株主優待券は株式を発行する会社が、一定数以上の株券を権利確定日に保有している株主に与える優待制度のことで、会社の株主名簿に名前が記録されている人。
権利確定日とは権利確定日の月末から2営業日前に保有していることが条件で、例えば31日(金)が権利確定日なら29日(水)までには保有していれば権利獲得です。30日(木)に売っても大丈夫。
2.大手鉄道・航空会社の優待情報
【JR東日本】
JR東日本の鉄道運賃料金の4割引券
100株 優待割引券1枚
権利獲得日3月末
【JR東海】
JR東海の鉄道運賃料金の1割引券
100株 優待割引券1枚
権利獲得日3月末
【東武鉄道】
東武鉄道全線乗車証
100株 優待乗車証2枚(3月のみ)
200株 優待乗車証2枚
権利獲得日3月末/9月末
【小田急電鉄】
小田急線全線乗車証
500株 優待乗車証4枚
権利獲得日3月末/9月末
【ANA】
株主優待割引運賃
100株〜199株 優待割引券1枚
権利獲得日3月末/9月末
3.JR東日本の優待割引は2枚利用で超格安
JR東日本は、100株につき運賃料金が2割引になる優待券が1枚もらえ、100株を超えるごとに1枚もらえます。
この割引券は2枚まで利用出来るので、2割引+2割引で4割引の優待券として使用出来ます。
ということは、遠距離になればなるほど割引金額が大きくなるので、東北方面への長距離旅行に行く場合に使用したい。
JR東海は割引率が低い1割引の優待券になります。割引率は低いですが、そもそもJR東海は新幹線をはじめ、割引率がお得なキップがないので、1割引でも上等でしょうね。
ただこの優待欲しさで株主になろうという人はどれくらいいるでしょう。過去記事でも書いたように、東京駅―新大阪駅間の新幹線キップが金券ショップで指定席が通常価格よりも1,750円も安く売られている。割引率にして、約12%。
優待は2枚使えば2割引になりますが、9/20現在の株価が22,285円なので、200株購入すると、445万円以上も出さなきゃならない。
株価がこれで維持出来ればいいけど、下がったら株主優待だけではカバー出来ないので、大きく損してしまうというリスクもあります。
値上がりを見込んだ投資をした付加価値の優待と考えた方が賢明。
4.株価が割安な東武鉄道 優待と配当もグッド (・ω・)bグッ
東武鉄道は3月と9月の年2回の東武鉄道全線、片道1区間利用可能な、乗車証の株主優待券の発行があります(100株保有は3月のみ)
乗車証は運賃に有効で浅草駅―北千住駅間でも、浅草駅―東武日光駅間でも東武線の路線内であれば使用出来、特急に乗る場合などは別に特急券が必要。
2枚もらえるので、往復利用が可能。株価は9月20日現在3,635円なので、100株買って363,500円。ただし、100株保有では次回3月末が権利獲得月になります。
配当金は年間に1株あたり40円なので、100株保有なら4,000円もらえます。
小田急電鉄も同様に小田急線全線の乗車証が受けられ、年間2回の優待発行があります。ただ、こちらは最低保有株数が500株となっており、受け取れる枚数は1回に4枚です。
9月20現在の株価は2,630円なので、優待ゲットには130万円以上の資金が必要。
5.ANAの優待利回りは高いが早期割引運賃の方が安い場合あり
ANAは株主優待割引制度という航空運賃が割引になるというもの。
日程や路線によって割引率が異なるため、はっきりとした割引率が不明ですが、およそ50%割引のようです。
羽田ー札幌間で18,000円くらいの割引になります。ただ、購入日によってはスーパーバリューなどの早期割引の方が安くなっている場合もあります。
ANAの9月20日現在の株価は3,745円なので、配当利回りとしては年間2回の発行もあるので高いですね。この他にも交通機関各社では、運賃が割引となる優待を発行しています。
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JR東日本の株主優待は割引率良く魅力的
1.2枚使えば4割引になり超格安!
割引率の良い会社の株価は高いですが、やはり注目すべきはJR東日本の2割引券2枚を使用した4割引優待券が魅力ですね。
利用はJR東日本内の片道路線で、特急券は1列車に限り使用出来るということです。
JR東日本の9月20日現在の株価は10,470円。権利取りは3月なのでまだ先ですが、今購入すると100株でも100万円以上します。
株主優待は2枚まで利用出来て割引も加算され4割引ですが、優待券を2枚ゲットするには200万円以上も出さないとなりません。キップの割引優待をもらうだけで株を購入するのは庶民にはもはや現実的ではないのか。
東京駅―弘前駅間の運賃・料金は次の通り。
運賃10,480円
料金7,200円
合計17,680円
4割引後
運賃6,280円
料金4,320円
合計10,600円
東京駅―青森駅間が新幹線利用で4割引になると、片道7,080円の割引。10,600円で弘前に行けるのはとても格安。
更に優待券が2枚あれば往復21,200円で行ける。優待券を4枚ゲットするには株購入に420万円くらいが必要になります。
往復14,000円割引になる旅をしたいがために、420万円つぎ込むのもリスクが高いし何よりそんな金がない。
そこで株主優待券を金券ショップで購入する。
2.金券ショップで株主優待券を多数販売している
株主優待券はいろいろな会社で発行しているものが、金券ショップに出回っていて、JR東日本の2割引優待券は、1枚が大体2,200で販売しています。
片道運賃が2割引後に、2,200円を超える割引額ならお得に。東京駅―弘前駅間の乗車が合計17,680円で2割引なら3,540円の割引です。
金券ショップで株主優待券を2,200円で購入すれば、片道1,340円割安になり、2枚購入すれば2,680円割安。往復使用すれば5,360円割安になります。
ただ、JR東日本には区間によって「えきねっとトクだ値」や乗降り自由のフリーパスなどもあり、それらの方がお得になる場合もあるので、金券ショップで購入する株主優待の利用法には気をつけたい。
この他金券ショップでの株主優待券の販売金額は、およそ次のような価格になっています。
3.金券ショップの株主優待券販売価格
【金券ショップA社】
JR東海株主優待券 1,100円
東武鉄道全線乗車証 770円
小田急電鉄全線乗車証560円
ANA株主優待券 4,900円
JAL株主優待券 5,700円
ハワイアンズ運営会社「常磐興産」の株価状況
以前記事にした「うつくしま ふくしま 幅広い観光地 みどころ満載」の中で、スパリゾートハワイアンズを観光事業としている「常磐興産」の株主になると、優待でハワイアンズの施設入場券3枚と、1室定員人数分の宿泊割引券を受けられると紹介しました。
この時6月11日現在の株価は1,669円でした。「これから株価が上昇していきますので、購入して優待券も獲得して、ハワイアンズに行こう」と書きました。
9月20現在、常磐興産の株価は1,763円で、あれから100円近くも上がってる。100株買っておけば10,000円の利益が
( ̄□ ̄;)!! ガーン
権利獲得日は9月26日なので、あと3営業日です。
株価も上がってて、優待も受けられる。あの時買っておけば良かったなあ。
(´・ω・`) ザンネン
株式投資はむずかしいね。
国内格安航空券を一括比較